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カテゴリ:支援のおりぞめ

  • 座席カード
    [ 2012-05-06 09:31 ]
  • <紙すき>から<紙好き>へ
    [ 2012-05-05 05:55 ]
  • 真顔と笑顔の発掘
    [ 2012-04-25 12:37 ]
  • 月並おりぞめ発表会2012 04アツコ版「よろしく」
    [ 2012-04-13 12:25 ]
  • うれしい話の続き&<特別支援教育とおりぞめ>話
    [ 2012-02-18 10:07 ]
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    [ 2011-12-11 12:37 ]
  • おりぞめ発表会 運動会の目標編…マイ
    [ 2011-10-01 19:40 ]
  • 月並おりぞめ発表会2011 9月「やるぞ」アキノブ版
    [ 2011-09-06 12:28 ]
  • 「授業プランの小冊子」ができました
    [ 2011-07-25 01:44 ]
  • 月並おりぞめ発表会 5月アキノブ版2回目
    [ 2011-04-15 21:03 ]
5月6日
中学校の特別支援学級のフミコ先生からの報告。

新学期は歓送迎会の季節。
今年は親睦会の幹事です。
歓送迎会の座席カードを折り染めで作りました。
我が校は20人の人を送り出し、18人の人を迎えました。
当日の参加は少し減りましたが、総勢58人の席を用意しました。

反響は一人。
「支援学級で作っていましたね。」

そうです。新入生と作りました。
   フミコ82012年5月2日)


反響が一人ということは,言わないけど思っている人が9人。氷山の一角。と思うことにしましょう。
誰かのため,何かのためにする,ということは,人を育てるのに役に立つ,そんなことも思います。


フミコさん,報告ありがとうございます。
5月5日
昨日のノリヒコ先生のこいのぼりや生徒さんが紙を広げているところなど,話に聞くだけでなく,画像があることでより印象深く,読みごたえもあったのではないでしょうか。
世の中は,まだまだ大型連休の最中。
というわけで,今日も昨日に続いて読み応え重視で。

今日は,4月14日のたのしい障害児教育の作選会議に,わたしが持っていった資料をブログ用に書き換えたものです。

タイトルは,
<紙すき大作選>…染伝人の選択肢

まずは,作選会議に参加された,特別支援学校のチエ先生のメールを紹介します。

染伝人さんへ
チエです。お久しぶりです。
今年は,作業(紙すき)の主指導になったので、これはチャンスと思い、作業の時間におりぞめもやっちゃおうと思っています。
一応、「紙すき」の作業なので、漉いた紙と折り染を良い感じでコラボさせて…と思っているのですが、あまり良い案が浮かびません。
ちなみに、紙は点字の教科書をちぎって、紙にします。大きさはハガキサイズのもので、1年生の時に全員が作業で体験しています。
1年生の時の作業で、私が主指導したクラスでは、4月~3月のカレンダーを作ったり、ラミネートをかけて栞を作ったり、そのまま葉書として郵便番号のハンコを押して作品を作りました。
2年生でする紙すき班は細かい作業が難しいと思われる生徒さんも来られます。なので、あまり難しいことはできないか、教師のほうでしないといけないかな???と思っています。
チエさんのメールより


さて,あなたなら,どのようなアドバイスをしますか。
実は,わたしには即浮かんだ応えはあるのですが,それを言っても,
「そうなるといいのですが,でも,現実にはできません」とチエさんに言われて,現場にいる彼女に役に立てそうもないので,言わずに済ませました。
そこで,わたしなりにいくつかのことを考えたことをメモ風に書きます。

【紙漉きの三つの楽しさ】
まず,何より,チエさん自身が<紙すき>班をたのしいと思えるといいなと思います。
<紙すき>班の中心である紙漉きは1300年も前から日本では行われていて,<和紙>というのは世界に誇る財産で,実際,石州和紙は世界遺産に登録されています。
紙漉きに限らず,ものづくりの楽しさは,
1 作ることそのもののの楽しさ…材料から製品という違ったモノができる
2 使う楽しさ…できたモノを使う喜び
さて,もう一つは何?

3 他の人に使ってもらうたのしさ…他人の笑顔が一番
この三つのうち,実は一番大きな楽しさは<作る楽しさ><使う楽しさ>ではなく,<他人の笑顔>です。
自分の漉いた紙を他の人に気に入って使ってもらう,というのが何よりです。

【紙漉きとおりぞめのコラボ】
<自分で漉いた紙で折りぞめをする>というのが一番に浮かぶかもしれませんが,それは,学校などで漉く紙はハガキのように厚く固いので<折り>には向いていません。わたしが思ったのは,ハガキサイズなので,ハガキとして作るか,小さく切って栞にするというのがいいと思います。
いくつかのコラボを考えてみました。
・おりぞめの紙をハガキ大に切る,あるいはハガキ大におりぞめしたものを貼る。
・おりぞめの紙を半分とかに切って,貼る。
・おりぞめの紙をクラフトパンチなどで切り抜いて貼る。
・切り紙おりぞめして貼る。
・紙を染めるということで言えば,スプレーはおススメ。型を置けば,型抜きも簡単。
・紙を漉く段階で,小さく切ったおりぞめの紙を漉き込む。

【他人の笑顔をつくる】
<紙すき班>の中だけで完結しなくてもいい。そのハガキに字を書いてもらい,それを25センチ角のおりぞめの台紙に張ると,カッコイイ作品になる。
年賀状に使ってもらう。年賀ハガキ用の切手を使えば,抽選の対象にもなる。
ギャラリーを作って,毎月展示換えするとかすればいい。見てもらって,楽しみにしてもらう,それも<他人の笑顔>。

【作業の難しい子どもさんとのおりぞめ】

知的障害児の学校で作業の難しい子どもたちとつきあう中でわたしが開発したおりぞめ。詳しい説明は略。
・ステンドおりぞめ
・ローラーで染める
・スプレーで染める。(立てて染めるようにダンボールで囲みを作った)
・ビニールの袋にクシャにして入れて,スポイト(たれビン)あるいはスプーンで染料を入れて染める。
・ペットボトルの口に押し込んで,両側をそれぞれ違う色の染料につける。
・着墨(ちゃくぼく)…<墨で書く・描く>というのではなく,墨をつけると取り組んだ。

【わたしならどうするか】
さて,ここからは,わたしならどうするか,ということを書きます。チエさんのおられる学校の細かいことがわからないので,かなり現場離れしていることを書くかもしれません。しかし,一見現場離れしていても,物理的に無理なことを除けば,やれるかもしれません。まあ,書いておきます。
<紙すきの作業の大きなねらい>
・紙すきの作業を楽しむ
・何をするかを理解して行動する

<作業の主な内容>
・一年を通じて,<ポストカード>を作る。
・展示する,他の人にプレゼントする,販売するなどを通じて,他の人にかかわる。

<4月5月の授業について>
まず,どんなものを作るか見せる。紙すきで作ったハガキにおりぞめの紙を貼ったものを見せる。
最初の時間におりぞめをする。
次の時間に,その紙を紙すきで作った紙におりぞめを貼る。残りの時間で紙すきの作業をする。
それ以降は,半分の時間をおりぞめ,半分の時間を紙すきの時間。人数や作業場の状況によっては,紙すきとおりぞめの班に分けて,時間で交代する,という手もある。
そして,何回かに一度は,<ポストカードづくりの日>にあてる。
そのできた<ポストカード>をギャラリーに貼ったり,何かの時に売ったりすればいい。
作業の難しい子どもたちと考えれば,おりぞめよりは<紙染め>というほうがいいかもしれません。
<紙すき>の作業では<紙漉き>と<紙染め>をして<ポストカードを作る>というのを基本にしてしまえばいいのです。
そうして,うまく行けば,
紙すきの紙ではなく,おりぞめした紙をケント紙などに貼るだけでもOKになるかもしれません。
ポストカードだけでなくて,ハガキ大の紙や失敗してできた小さい紙などをパッチワークのようにつなぎ合わせて,のれん風にしたり,小さいままで栞やメッセージカードにするとかもできるかもしれません。
どのように紙を漉くか,ということはチエさんが分かっておられると思いますが,どのように紙を染めるか,漉いた紙のどのようにして紙を貼るか,という課題は残っていますが,チエさん,はじめ,一緒に取り組む先生がたちが楽しんでもらえたらいいと思います。

【わたしの考え】
4日間の<和紙の手漉き講習会>に参加したこともあります。紙漉きはたのしいですが,しかし,バラバラになった紙の繊維を集めて漉いただけで紙にはなりません。乾燥させなければなりません。それに比べれば,おりぞめは白い紙がその場で色がついて染まるので,<変化>がすぐわかります。
<紙すき>でハガキ大の紙の乾燥はどうしているのでしょうか。重しをして自然乾燥でしょうか。作業としてはそれでいいと思いますが,授業としては,漉いたものの水を切って,アイロンをあてて,その場で紙になるところを見せる,というのも必要ではないかとわたしは考えています。
アイロンで,ぼこぼこにはなるけれど,紙になる(ばらばらにならずに一枚になる)ところを見せて,きれいな紙にするために穏やかに乾燥する,ということで話ができるのでは。
<漉いたものが紙になる>というのをその場で見せる,ということはありだと思います。<できる>と<きれいにできる>を分けて考えてもいいのではと思います。もう,すでにされているかもしれませんが。

わたしの考えは,<紙漉き>ということで言えば,<おりぞめ>が入って違うものになっているので,現場では受け入れられにくいかもしれません。それに,物理的なことや学校の状況でそのままではしにくいこともあるかもしれません。
わたしの考えた<紙すき>の授業は今までとはちがうので受け入れられにくいかもしれませんが,たのしい授業になりうると予想しています。もし,よければ,実際にやってみて,結果を報告していただけるとうれしいです。
小さく変えるというのも手ですが,はじめから変えてしまう,というのも手です。
わたしにできることはお手伝いします。
お邪魔でなければ,チエさんの学校へも行きます。


最初に浮かんだわたしの応え。
「<紙すき>という名前の作業で<おりぞめ>をして楽しめばいいのでは」
わたしには<紙すき>が<紙好き>にみえてしまいます。
<紙好き>大作選…染伝人のおすすめ
というわけです。



4月25日
ハッピーメーカー おりぞめ
―真顔(まがお)と笑顔を発掘―

特別支援教育で<おりぞめ>をおすすめする理由を詳しく書いてみます。
初めに書いておきますが,<特別支援教育に関わる全ての人がおりぞめをする必要はない>と思っています。
<特別支援教育>はさまざまな子どもたちを対象にさまざまな人が実施するものですから,多様なアプローチがあっていいと思います。おりぞめだけであらゆる支援ができるわけではありません。また,何か特技があり,子どもたちの成長を助けて支援できる人は,その特技を生かして子どもたちとかかわってほしいです。
ここで,<特別支援教育でおりぞめがおススメ>とわたしが言うのは,<おりぞめの効果>と<特別支援教育の中で特技のない人にも取り組むことができる>という2点からです。
<おりぞめの効果>について,ヒトコトで言うならば,<子どもの真顔,あるいは笑顔を見つけることができる>ということです。
<笑顔>というのは,文字通りたのしそうに笑う顔。<真顔>というのは,真剣に取り組む様子を表した言葉。笑顔を見せない子どもでも,いつもと違って真剣に取り組む様子が見られることがあります。それを<真顔>といっています。
今までわたしが見聞してきたいくつかの事例を書いておきます。
・初めて障害児とかかわることになり,何をしていいのかわからずにとにかくおりぞめに取り組んだところ,その子が真剣に取り組む様子に感激して,その子の担当医に初めて会うときにその子のおりぞめ作品100枚を持参した。
・1年間授業した中で,その子が唯一喜んだのは<おりぞめだけ>と他の先生に言われた。
・転校してきてなじむのが難しい子どもが,おりぞめで見せた笑顔で他の先生にも,<あの子にもいいところがあるんや>と思われた。
・授業参観でおりぞめに取り組む姿を見てもらったり,卒業前に,<おりぞめでつくった紙袋を渡す>ということをしたところ,卒業式の後,普段はコミュニケーションのないお母さんが,「おりぞめに取り組む様子や作品を見て感激しました,ありがとうございます」とわざわざ言いに来てくれました。

このような具体的な効果はもちろん,子どもたちの<真顔や笑顔>を実際に見ることで,子どもたちを見直し,他に楽しんだり真剣になることはないかと,取り組むきっかけにもなります。何より,<真顔や笑顔>に出会えるとうれしいです。
そして,重要なことは,このおりぞめの効果が,染料や紙や道具を用意して,プラン通りに実施することで得られるという二つめの点です。プランそのものはまだまだ少ないですが,<おりぞめ発表会><月並おりぞめ発表会>など確実にあります。<ゼロではなくある>ということが大切です。
<特別支援教育ではこれをすればいい>といわれても,具体的な方法が示されず,<それは自分で考えてください>と任されたり,とてもできないような努力が要求されたりします。しかし,<おりぞめの授業>はモノの用意やプランの理解という多少の努力は必要ですが,<やってみよう>と思えばできるように準備されています。
***
<おりぞめ>は特別支援教育の場だけでなく,多くの人や場で楽しんでもらえます。
それを<ものづくりはたのしさづくり>といい,<HappyMaker ORIZOME>といっています。
その<ハッピーメーカー おりぞめ>により,特別支援教育では<真顔と笑顔を発掘できる>というわけです。
特別な特技がなくて,特別支援教育にかかわることになった人は,ぜひ,<おりぞめ>によって,真顔と笑顔に出会ってください。
きっと,今よりは一歩前に進めると思います。
4月13日
特別支援学校のアツコ先生から<おりぞめ発表会をしました>と報告がありました。
特別支援学校の中学部一年生の担任をしています。
この学校に来て14年目。小学部、高等部、中学部と校内で異動し、小1の子から高3の生徒さんまで一緒におりぞめを楽しんできました。校内でも、たくさんの先生がおりぞめをするようになりました。

昨日、クラスの生徒さん5人と副担任の初任者ハルカさんと一緒に「おりぞめ発表会」をしました。その時の画像を添付します。

本校の小学部から進学した3人は、やったことがあるようで自分からどんどん染めていました。小学校の支援学級から進学してきた2人は、私や友達が染める様子を見て、慎重に時間をかけて染めていました。自分でセリフが言えない子は、私が横に立って言いました。
去年は準備室だった狭い部屋なので、染めない人は自分の席に座って友達が染める様子をジーッとよく見ていました。片手にタオルを持って、染料をつけたらギュッと押さえる、ゴムは箱に入れる、「できました」のあとはカメラに向かってポーズ!まで、とっても上手にやってました。
2時間目に染めて、3時間目は25センチ角の白い紙にクラス、名前、新学期のひとことを紙用マッキーで書いて染め紙に貼って仕上げました。
ひとことは、「よろしく」「がんばるぞ」「がんばります」の中から選んで(なぞったり私の字を見たりして)書きました。

副担のハルカ先生は、初おりぞめで「はまって」しまったようです。「きれい!」「すごい!」を連発し、生徒さんより緊張しながら染めていました。

昨年度は、中3で生徒会の仕事や学年行事の担当が忙しくて、数回しかおりぞめができませんでしたが、今年はぜひ「月並み発表会」を続けてやってみたいと考えています。
狭い教室での飾り方や小作品などみなさんのアイデアを教えていただけるとうれしいです。
これからもよろしくお願いします。
アツコ(2012年4月12日)


わたしのところに送られてきた画像には生徒さんたちがじっと見ている様子やカメラに向かって見せている様子など<おりぞめ発表会>の授業の様子がよく伝わってきました。ブログの性格上,載せていませんので,ご了承ください。ただ,様子が分かればいいなと画像を選んだり,加工しています。

他の特別支援学校や学級で,<おりぞめ発表会をするよ><したよ>という報告だけでなく,普通学級でも<するよ><したよ>という報告があります。
おりぞめでたのしい体験をする子どもたちが増えるといいなと思います。

2月18日
小学校のヨシコ先生のおりぞめのうれしい話を昨日報告しました。
そうすると,ヨシコ先生から今朝,こんな便りをいただきました。

「ちがいはあってもまちがいはない。」という言葉。
私にとっては、もう実感している当たり前の言葉なのですが、
おりぞめを初めてする人たちや、そんなに経験がない人にとっては、
大切な言葉なんだなと改めて思う出来事でした。

通常の大人数学級で行う場合は、
予算的に一人1~2枚だったり、
時間的に急がされたりしてしまいます。

色の組み合わせで偶然できる模様や色合いは、
どれでもすてきなのですが、
子どもたちは、図工の作品のように
上手、下手を必要以上に意識します。
そんなとき、この言葉は、作品に対して
子ども達に別の視点を与えてくれるのです。
****
私としては、「花模様に染める」や「ハートに染める」や「絞りおりぞめ」
「ステンドおりぞめ」など、色々とやってみたいのですが、
予算と時間と色んな関係でたっぷりできるわけではありません。
特別支援学級がとってもうらやましいと感じる「おりぞめ」です。
    ヨシコ(2012年2月18日)

ヨシコ先生が言われるように<上手・下手にこだわる>という子どもたちには知っておいてもらっていい話かも知れません。
ヨシコ先生にうらやましがられている特別支援学級・学校での<おりぞめ>についてこの機会に書いておきます。

<おりぞめ>は普通学級でも行われていますが,特別支援学級・学校で実施する人は増えています。実施しがいがあって,しかもたのしくて,やろうと思えば誰にでもできるからだとわたしは思っています。
わたし自身がおりぞめ研究を深めるようになったのは特別支援学校に勤めていたからだと思っています。
特別支援学校でおりぞめを実施する中で
<おりぞめは人を選ばない>ということに気づき,具体的には<ずれはあるけどはずれはない><ちがいはあるけどまちがいはない>ということを実感していくのです。

<特別支援教育でおりぞめをしたらいい>とわたしは思っていますが,<特別支援教育にかかわるすべての人がおりぞめをしなければならない>とは思っていません。
わたしは,<特別支援教育の現場でたのしい授業をすべての人がすればいい>と思っています。どのたのしい授業をするかは先生が選べばいいと思っています。国語でも算数でも理科でも音楽でも体育でも,何でもいいです。しかし,はじめて特別支援教育にかかわり,<このたのしい授業をしよう>というのが特にない人たちにおすすめするたのしい授業は<ものづくりの授業>です。
<ものづくりを通じて実現するたのしい授業>によって,子どもたちの自信や意欲が発揮されるだけでなく,教師自身の自信や意欲につながっていきます。その<ものづくり>も図工・書道・木工・陶芸など,先生が選べばいいと思っています。しかし,はじめて,特別支援教育に関わり,得意なものづくりがない先生には<おりぞめの授業>をおすすめします。まず,<おりぞめ発表会・月並おりぞめ発表会>です。
<おりぞめは人を選ばない>ので誰でも取り組めるようになっています。染料や紙を用意する必要はありますし,簡単なことを学ぶ必要はあります。しかし,準備さえ整えば,簡単にたのしい授業が実現できます。<月並おりぞめ発表会>であれば,毎月,必ず楽しめることがある,ということになります。これは特別支援学級・学校にとっては大きな財産だとわたしは思っています。
おりぞめだけで特別支援教育のすべてがうまくいくとは思っていませんが,<おりぞめがあることで特別支援教育のすべての現場でたのしい授業を実現できるようになった>とわたしは思っています。

<おりぞめは人を選ばない>のあとには<人がおりぞめを選ぶ>と続きます。
おりぞめを選んだ人を応援したいとこのブログを作っているところもわたしはあります。
これからもよろしくお願いします。

******
話は変わりますが,ネット上で見つけたおりぞめ。
こちら
違う面にはどのようなおりぞめが貼ってあるのか,気になります。
12月11日
小学校の特別支援学級のミドリ先生から<ときどきおりぞめ発表会>というレポートが届きました。
わたしの方で編集して,このブログに紹介させていただきます。

【段取りさえすれば】
おりぞめは段取りさえしておけば、当日の活動は穏やかな気持ちで子どもと一緒に取り組めるのでありがたいです。皆さんの資料をもとにマネさせていただいた作品ですが、ご覧いただけるならちょっぴりうれしいです。

【昨年度 おそるおそる】

これは昨年度初めて取り組んだおりぞめ発表会のあとに作ったクリアファイルです。
支援学級担任から6年生への卒業プレゼントにしました。(「たの授」2010.4月号の資料をもとに)
残った切れ端も「おりぞめの花(写真を貼ってラミネート)」(これも別の資料を見て)や、色紙・中学校入学のお祝いメッセージの飾りに余すことなく使いました。

【今年度 自信を持ってはじめる】
今年は自信を持って、4月からおりぞめ発表会に取り組むことができました。


あじさいを作りたかったのですが、時期を逸したためあさがおに変更しました。


【おりぞめのいいところ】
おりぞめは、ほかの工作などと違って、教師が手取り足取り補助しなくても子どもが1人で取り組むことができます。本当の意味で「その子の作品」ができあがるのでこちらとしてもたいへんうれしくなります。
【だんだんとだんだんツリー】
先日は、「おりぞめ染伝人ブログ」を参考にしてだんだんツリーを作りました。準備の都合で、25×25センチのおりぞめ用原紙を染めてつなぎました。
子どもたちもおりぞめに慣れてきたようで、順番が回って来るとスムーズに「染め」の作業に入ることができました。
「椅子に座って見てあげてね。」と言っていたのですが、染めている友だちの手元が気になり、どんどん近づいてきてしまう子がいて、とてもほほえましかったです。
今回は子どもを2つのグループに分けて、それぞれで発表会をするという形で取り組みました。



おりぞめをした次の週に、別の先生の提案でかざりをつけることになりました。
通常学級の2年生の図工で取り組んでいた切り紙を参考に準備をしました。


【年が明ければ】
今の目標は年明けに、同じブログの中で見た<「やるぞ」アキノブ版>に取り組むことです。自分だけでは文字が書けない子への手立てが書かれていたので、ぜひ試してみたいなと思っています。他の先生の協力がスムーズに得られるように、段取りをしっかりと練っておこうと思う今日この頃です。


この子たちは困るな,とかうまくいかないなと思っていても,

おりぞめは段取りさえしておけば、当日の活動は穏やかな気持ちで子どもと一緒に取り組める

という経験をすることで子どもたちや教師の問題ではなく,教材の問題であることに気づくと思います。そうすれば,あとは,たのしい授業のできる教材を探す。ぴったりくるものがなければ,少し作り変える。自分ですべてを作るのは難しいので,教えてもらう,というのも大切な選択肢です。

ミドリ先生の話では,<だんだんツリーの作り方>をブログで見ただけでなく,他の先生に,<こんなのを作りたい>とブログの記事を印刷してみせたそうです。飾りも染めた紙の上ではなく,まわりに飾りたいと印刷した画像を見せたそうです。
ブログが役に立ててうれしいです。<こんなのできるよ><こんなことしたよ>と知らせることで,<やってみよう>と思い,やってみることでたのしい体験をする子どもたちや大人が増えればいいな,ということでこのブログを続けているところもあるので,ミドリ先生のレポートはとてもうれしいです。

1月は「やるぞ」をやるということなので,1月と2月と3月の月並おりぞめ発表会の紹介しておきます。
1月 「書」はこちら
2月 「ハート」はこちらこちら
3月 「アリガトウ。」はこちら

10月1日
特別支援学校のマイさんからお便りをいただきました。

先日、クラスでおりぞめをしました。
運動会の目標を皆で書き、なんかものたりないと言うことで
台紙をそめたのです。

最近、みんなおりぞめ発表会に慣れてきたのか、
おりぞめ発表会をします!というと、それ以外の説明はほとんどいらなくなってきました。

「おりぞめ発表会をします」といっただけで席を移動したり,そのモードになる子どもたちをイメージしました。

変な感じで色がついているところは,名前が書いてあるところです。

わたしは,支援学級・学校では,どんどんおりぞめをしたらいいなと思っています。おりぞめを通していろいろな作品を作るとそれを見ている人たちも楽しいからです。
しかし,授業として考えると,<おりぞめ発表会>をどんどんしてほしいと思っています。くりかえすことで力を伸ばす>と思っているのです。話は違うかもしれませんが,相撲の取り組みはじめにしこを踏んでするところは毎回同じです。陸上のスタートはいつも「よーい,ドン」です。連続ドラマのタイトルの出方はいつも同じです。しかし,中身はその時その時で変わります。
授業は<おりぞめ発表会>。しかし,できる作品や製品は違う。仮に同じ作品や製品であっても,染め紙が違えばまた違う雰囲気になります。
くりかえしても嫌でなければ,何度も繰り返せばいいのではないでしょうか。
子どもというより,先生が飽きてしまうこともあるでしょう。
先生は飽きたけれど,子どもたちは嫌がらないので続ける。先生が飽きたので違うことをする。
どちらも選択肢です。
ただ,先生が違うことをして子どもたちが楽しくなければ,違うことをする,また元に戻る,のどちらも選択肢になります。
何をするかは先生が決めればいいのです。続けるかどうかは,子どもたちの様子を見ながら決めればいい。
わたしはこう思っている,ということで書いておきます。



9月6日
アキノブさんから,<月並「おりぞめ発表会」>の9月分の画像が届きました。

こんなメールも添付されてました。
<月並おりぞめ発表会>の9月分をしました(クラスの子ども四人と先生二人。子ども一人お休み)。

プランの通り,<赤・ピンク・青・紺・黄色>の染料セットの五色をそのまま使って染めました。

・<同系色で染めないこと>と<五色あること>で,<ちゃんと自分の染めたい色を選んでいる>というのがよくわかりました。

・教師に指示されないとなかなかできないことが多い子が,指示されなくとも広げた後に「できました」と言っていました。

・教室に入りづらい子も,折った障子紙を廊下で手渡すことで「先生,一緒にやろう」と,途中から最後までずっと,<おりぞめ発表会>と<たのしい毛筆>の授業に意欲的に参加できました。<毛筆>は一番に取り組みはじめていました(「<おりぞめ発表会>で上手にできたという自信やたのしさがあったからだ」と勝手に予想しています)。


プランの「やるぞやるぞやるぞ」は,文字数が多いので,<漢字一文字をかく>ことにしました(※自分の名前から一文字)。

・<水をつけた筆でかいた跡をなぞる方法>で,自分だけでは漢字や文字を書けない子が書けました(三人)。

・<発泡トレーのはんこ>は,僕が作ったモノを子どもたちに押してもらいました。ただはんこをひとつ押すだけで,しぶくかっこよくなるのが,とてもいいです。


通りかかったほかのクラスの先生が「いいねー」と言ってくれました。また「新学期,一発目のおりぞめやな。いいねー」と言ってくれる先生もいました。定番になっている感じがして,うれしかったです。
帰りの会では<今日のたのしかったこと>を毎日言ってもらうのですが,「おりぞめ」と言ってくれる子がいて,うれしくなりました。「自分で上手に染められた」という体験を毎月積み重ねているので,「<おりぞめ>にいいイメージをもってくれていて,<おりぞめ>をすることに自信をもってくれているんじゃないか」と勝手に思っています。

お休みしてた子と<おりぞめ発表会>をしてから,みんなの分をわたり廊下の<おりぞめギャラリー>に掲示するのがたのしみです。

職業の授業では,9月分は<黄色グループ>で染めて,<お月見(満月とおだんご)>にしようと考えています。試作しましたが,まんまるのおりぞめって,なんか気に入りました。


わたしの元の案では,9月は「やるぞ やるぞ やるぞ」と書くのですが,アキノブ先生は子どもたちの様子を見て<漢字一字>に変えました。
<月並「おりぞめ発表会」>は毎月「おりぞめ発表会」をして,その紙を使って掲示する,というのが目的です。新学期の4月と9月は,染めた紙の下に「よろしく」や「やるぞ」と書いた紙を貼るのです。書く言葉は何でもいいです。<名前の一字>というのも選択肢です。
染めた紙にではなく,別の紙に書いて貼る,というのが4月と9月のポイントです。染めた紙に書いてしまえば,やり直しがききません。別の紙に書いて貼るのであれば,書くやり直しだけで済みます。
アキノブ先生の発泡トレーのハンコも,字を書いた紙に直接押しているのではなくて,別の紙にいくつか押して,その中のいいのを切り取って貼っていると思います。失敗した時の対策も大事ですが,失敗しないような手順も大事だと思います。
1月は,<書いた紙を染める>という以外に<染めた紙に直接字を書く>というのも選択肢ですが,<うすめの染料を使う>ということで,失敗は少なりますし,1月まで来ると,書き損じてもいいと思えてくると思うのです。4月,9月と<おりぞめ発表会>でたのしくスムーズにスタートして,たのしさを味わうことで,<失敗しても大丈夫>という雰囲気ができている気がします。
「おりぞめ発表会」1回でもオーケーです。もしよければ,9月の掲示物の選択肢にどうぞ。
もちろん,毎月,続けてもオーケー。<色グループでないからこそ選ぶ>などといったことも気づきますし,子どもたちの変化も見ることができるかもしれません。

月見団子,わたしも興味がわきました。
7月25日
28日からの大会に向けて,「少人数学級,特別支援学級・学校でのおすすめの授業プラン≪折り染め発表会≫・授業プラン(案)≪月並おりぞめ発表会≫を実施するための小冊子」というのを作っています。

裏表紙にはおりぞめの紙を使っています。
≪月並おりぞめ発表会≫については,すべてをブログで公開しています。しかし,ブログが見られない人や面倒な人のために小冊子にまとめました。ですから,中身はブログと同じです。カラー印刷です。
こんな感じ。


≪折り染め発表会≫についても,用意するものややり方をまとめています。

授業プラン(案)≪月並おりぞめ発表会≫についての一番の誤解は,<このプランは,おりぞめの作品を毎月作ること>と思われていることです。
これはあくまでの授業プランです。ですから,≪折り染め発表会≫を授業で毎月実施するのがメインです。そして,その発表会で作った染め紙を使って,毎月作品にしていく,ということです。作品にするのは,先生がしてもいいし,子どもと先生が一緒になってしてもいいのです。ですから,<作品にする>というのをできるだけ簡単でしかも見栄えがする,ということを一番にしています。

しかし,≪折り染め発表会≫を毎月しなくても,作品作りはできますし,楽しめます。おりぞめを使って色々な作品を毎月作るのは<毎月おりぞめ>といえます。
少人数学級や特別支援学級・学校では<毎月おりぞめ>を楽しんでもらえたらいいと思いますし,そのやり方は,担当する人の得手不得手,興味のあるなしに合わせていろいろしてもらったらいいです。
ただ,≪月並おりぞめ発表会≫というときは,「≪折り染め発表会≫の授業を毎月するということ」,そして「できた染め紙を季節感を感じるような作品に簡単にして掲示すること」と,両方を合わせて≪月並おりぞめ発表会≫といっています。

今も将来も,≪月並おりぞめ発表会≫と<毎月おりぞめ>は混同されるだろうなと思います。もともと≪月並おりぞめ発表会≫は<毎月おりぞめ>です。しかし,<毎月おりぞめ>は必ず≪月並おりぞめ発表会≫にはなりません。見えるところは<掲示された作品>となり,授業としての≪折り染め発表会≫は見えにくいと思うからです。
学級通信などでは≪折り染め発表会≫の写真を載せたりできますが,ブログには載せませんし,授業そのものは毎回毎回ドラマが起きるわけではありません。淡々と繰り返すことで子どもたちが慣れてくる,そのことが授業としての成果であったりするので,報告もしにくいので,どうしても作品に目が行きます。
混同されることは仕方ないと思いますが,やはり,「一年間通して,≪折り染め発表会≫を毎月するといいよ」と言っておきたいです。
(厳密には,10月は,コスモスの切り紙おりぞめなので,他の月の≪折り染め発表会≫とは違うのですが,違うことに対して,すんなりいくか,拒否するか,それもこの授業プランの一つです。)

今,『たのしい障害児教育』というガリ本を作っています。この小冊子はそのガリ本の一部を切り取ったものです。いうなれば,『たのしい障害児教育』アルバム,小冊子はシングルカット,というわけです。アルバムの中に入っています。小冊子は,今のところ,仮説実験授業研究会の夏の大会と8月10日のおりぞめフェスティバルで販売する予定です。残部が出れば,愛知県刈谷市で,8月17日18日と行われる<仮説実験授業フェスティバル たのしい授業への招待>でも販売する予定です。
もし,よければ,実物をご覧ください。買ってみようと思われたら購入してください。
4月15日
今日は,4・1・5で<よい子の日>。
アキノブ先生から2回目のおりぞめ発表会の様子が送られてきました。
画像,そしてメール。


今日,クラスで2回目の〈おりぞめ発表会〉をしました。前回「次は,鯉のぼりをつくります」と宣言したら,同じクラスの先生が,「はやくしないと5月5日をすぎちゃうよ」という声に「別にすぎてもいいけど,せっかく言ってくれるので」ということで,クラスの仕事を後回しにしてやりました。

鯉のぼり用ということで,〈男の子は青グループ4色〉,〈女の子は赤グループ4色〉と束縛してやりました。混乱をさけるため,〈男の子の時は,青グループだけを机の上に準備〉,〈女の子の時は赤グループだけを机の上に準備〉しました。

2回目ということで,

・(染料のついたところを持つのを嫌がって?)紙を持ち替えずに白い部分が多かった子が,持ち替えて(染料のついた部分を持って),違う角も染める。

・紙をそっとあけられずに破ってしまった子が今回は破らずに広げる。

・いつも〈一色染め〉だった子が〈二色染め〉をする。

・広げるお手伝いをしようとすると,拒否して自分ひとりでやる。

・よびにいかないとなかなか教室に入れない子が,遠くからの「おりぞめするよ」の言葉かけだけで,ほうっておいても教室に帰ってきて自分の席に座って,染める順番を待つ。
前回言わなかった自分の名前を「名前は?」に応えて,ちゃんと言える。
〈はじめます〉のセリフは「一緒に言って」といって自分で言わないが,「できました!」は言われなくても今回も自分から言う。
〈おりぞめ発表会〉が終わっても教室をでていかずに次の作業にも取り組む。

という姿がみられました。


おりぞめをたのしんでいる人たちの姿は,読んでいるわたしも幸せにしてくれます。
<happy maker orizome>というわけです。
どんな鯉のぼりになるか,楽しみ。