人気ブログランキング | 話題のタグを見る

作成中 染伝人流・<おりぞめパネルを作る> 子どもたちと楽しむ大人のためのガイド カッターナイフの使い方

(2020年11月1日追記)
作成中のこの記事は残しておきますが提案しているプランは次のページや動画をご覧ください。
このページの記事は作成中のものでこれを実施するという前提ではありません。そのつもりお読みください。



2020年10月19日

子どもたちと

たのしむ大人のためのガイド


…カッターナイフを使う

学校の授業やイベントなどで多人数の子どもたちと<おりぞめパネルを作る時の注意点を書きます。

その1 あなたは大丈夫?

カッターナイフを使って,板目表紙を直線で切ります。あなたはできますか。自信がない人は,まず,カッターナイフを使う時の注意事項を確認してください。

カッターナイフを作っているメーカーと文部科学省のHPを紹介しておきます。どれか一つでいいですから,けがを防ぐためにもご確認ください。


オルファ

 



<授業の前に><授業中は><アイデア&アドバイス>の三つの項目すべてをご覧ください。

 

その2 用意するモノ

多人数の子どもたちとするときは,道具は同じものを使うのがいいです。それは,道具がちがえば,使い方が微妙に違うので,それぞれの道具に合わせた指導が必要になります。同じ道具であれば,違う使い方をしていたら,分かりやすいです。

それぞれの道具についてどう準備すればいいかを書いていきます。

★カッターナイフ

これは,安売りしているからと言って,適当に買わない方がいいです。次のオルファ製かNTカッター製をおすすめします。

どれもホームセンターやネットで1200円前後です。

ブラックS型(オルファ製)

Aプラス(オルファ製)

A-300 NTカッター製)

価格的には<ブラックS型>が安いです。しかし,あとの<Aプラス>と<A-300>には,ブラックS型にはない機能があります。それは,刃のセットの仕方によって,左利きにも使えるようにできるということです。

多人数の子どもたちを相手にするということであれば,あらかじめ,左利き用にいくつかをセットしておいて,マジックやビニールテープなどで印をしておくといいと思います。

というわけでわたしのおすすめは<Aプラス>か<A-300>です。どちらにするかは大人の好みです。

★カッターマット

自分用ということであれば,大きめのカッターマットの方が使いやすいです。A4大ぐらいの紙を扱うのですから,カッターマットはA3用がいいです。しかし,多人数の子どもたちのためであれば,百均のA4用のカッターマットをおすすめします。<おりぞめパネル>では直線に20センチほどを切るだけですからA4用で十分です。

★定規

まっすぐ切るためには実はこの定規は重要です。定規で重要なのは長さと厚さです。

20cm越えの長さを切るので,30cm定規がいいです。長くても切ることはできますが,子どもたちが扱うことを考えれば30cmです。

ステンレス製の30cmの定規がありますが,あれは厚みが足りません。カッターの刃が定規を越えて指を傷つけることを考えれば,最低3mmの厚さは必要です。これだとケガをしないということではなくて,定規に刃をしっかり沿わせることができるので,ケガがしにくくなるというわけです。

これも百均で透明のプラスチック製で,カッターを使う側にステンレスの線やカバーが入っているものがあります。厚さが3mm以上あればそれで十分です。カッターを当てる方には目盛りがなくても大丈夫です。

★刃折り器ポキ(オルファ製)

カッターナイフの最大の特徴は切れなくなった時に刃を研ぐのではなく,折って新しい刃に変えるということです。

<オルファ>という製品名は<折る刃>からきています。

こまめに刃を折って使えばいいのですが,多人数の子どもたち相手であれば,折ること,折った刃の始末が大変です。個人であれば自分で気をつけてセロテープで包むなどできますが,多人数であれば,オルファ製の<刃折り器ポキ>をおすすめします。一つ200円前後で,クラスに一つあれば十分です。ホームセンターや文具屋さんで200円前後で手に入ります。

オルファ製ですが,NTカッター製のカッターナイフでも使えます。多人数を相手にするときは安全のために絶対おすすめします。

<注>ここに書いてある道具でなければならないとは考えていません。わたし個人では違うカッターを使っていますし,カッターマットも大きめです。また,定規はアルミ製のカッティング用で厚さも5mmあります。ポキは愛用しています。

あくまでもここに書いたのは,多人数の子どもたちと楽しむために,費用のことなど考えて提案しています。

わたしは,カッターなどの道具は同じのを数揃えるがいいと思います。大人の側で使い方が同じで都合がいいというのがありますが,子どもたちにしても同じ道具なので,使い方を教える,教わるということが可能になるからです。

個人や少人数では都合のいいようにお好きにしてたのしんでください。ということです。


その3 直線に切る

カッターナイフで板目表紙を直線に切るために気をつけることを書いておきます。

ポイント⓪ 刃を折って新しくする

ポイント① 定規をしっかりおさえる

ポイント② 刃をまっすぐ立てて定規からはなれないように切る

ポイント③ 一度で切らなくてだいじょうぶ

 

ポイント⓪ 刃を折って新しくする

このプランでは,パネルを2個作るだけなので,途中で刃を折ることは必要ないと思います。そのために新品でなければ最初に刃を折っておくことをおすすめします。

このポイントは子どもたちというより大人の側のポイントです。次からは,子どもたちに使ってもらうためのポイントです。


ポイント① 定規をしっかりおさえる

直線に切るために定規をしっかり固定させてそこに刃をまっすぐ立てて沿わせることで曲がらないようにします。そのために,右手でカッターを使う場合は,左手を刃が当たらない位置に置き,しっかりとおさえることが大切です。(左利きの場合は反対)

そして,押さえた左手がけがをしないように,気をつけて刃を動かすのですが,このとき,定規の厚みが役に立ちます。定規が薄ければ簡単に定規を刃が乗り越えるからです。

厚みのある定規の背の方にカッターを当てるということです。

 

ポイント② 刃をまっすぐ立てて定規から離れないように切る

刃をまっすぐ立てるということは斜めにしないということです。

作成中 染伝人流・<おりぞめパネルを作る> 子どもたちと楽しむ大人のためのガイド カッターナイフの使い方_f0213891_20045927.jpg

上の図ではCだと離れているのでダメなのはわかりますが,Aのように切れば正確に切れると思われるかもしれません。その通りです。しかし,このように切るのは難しいです。それで,やり易い,刃をまっすぐ立てて定規に沿わせて切ることをすすめています。定規の切れる線の隙間は刃の厚みの半分,すなわち0.2mmなので,今回の紙工作では全く気にしないで大丈夫です。

刃をまっすぐ立てるというのは子どもたちに難しいイメージかもしれません。子どもたちに教えるとしたら,カッターナイフの一番後ろ,いわばお尻の部分がまっすぐになっているかどうかです。刃をまっすぐにすることはカッターナイフの本体をまっすぐにすることと同じです。

 

ポイント③ 一度で切らなくてだいじょうぶ(一度で切らない)

これは大人でも勘違いしている人がいます。ここで扱う板目表紙は0.50.7mmの厚さです。普通のコピー用紙は10.1mmぐらいです。ですから,コピー用紙を切るように一度で切ろうと思えば力が入ります。それだとケガの可能性もありますし,定規から離れてしまう可能性も高くなります。

大事なことは一度で切らないということです。

1度目は筋をつけるだけのつもりでカッターを動かす。2番目はその筋をなぞるつもりで切る,紙が厚ければ,3度,4度と繰り返して切ればいいです。一度で切ろうとするとカッターを持つ手に力が入りすぎて,定規を押さえる手に力が入らなくなるからです。紙と定規をしっかり固定することが大切です。

 

<直線に切る練習>

定規とカッターで直線に切る練習におすすめの方法があります。

用意するのは,<カッターナイフ・定規・カッターマット>に加えて,工作用紙です。A3大の工作用紙だとだいたい32cm×45cmぐらいです。これを長辺側で半分に切ります。すると32cm×22cmぐらいの紙ができます。

作成中 染伝人流・<おりぞめパネルを作る> 子どもたちと楽しむ大人のためのガイド カッターナイフの使い方_f0213891_20075235.jpg

実際に22cmかどうかではなくて,それぐらいの長さになるので,板目表紙を切る練習にちょうどいいです。

これを線に沿って,幅2センチに切る練習をするのです。線から外れないように切る練習です。ポイント①から③を確かめながら,5から6枚切ることで練習になります。幅2センチは次の作業に使えるかもということです。


















































































by orizome | 2020-10-19 20:09 | 製品を作る | Comments(0)

紙に染料をつけて染めるものづくりの<おりぞめ>噺。ものづくりはたのしさつくり。おりぞめ染伝人(山本俊樹)メールアドレス orizome●live.jp
by orizome

以前の記事

2024年 12月
2024年 03月
2024年 02月
2024年 01月
2023年 12月
2023年 11月
2023年 10月
2023年 09月
2023年 08月
2023年 07月
2023年 06月
2023年 05月
2023年 04月
2023年 03月
2023年 02月
2023年 01月
2022年 12月
2022年 11月
2022年 10月
2022年 09月
2022年 08月
2022年 07月
2022年 06月
2022年 05月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月

最新のコメント

ご無沙汰しております。私..
by 山の住人 at 00:11
ありゃっ! 「楽」だと思..
by 戸田道代 at 16:28
こんな切りそめ紙もあった..
by 戸田道代 at 11:22
> 船迫新治さん あり..
by orizome at 14:52
たまモノが! 出版..
by 船迫新治 at 12:15
横山さま ありがとうござ..
by orizome at 18:57
春の校内掲示はたまモノで..
by 横山裕子 at 16:50
> 戸田道代さん 書き..
by orizome at 05:10
> 船迫新治さん あり..
by orizome at 05:09
書きたくなる紙がステキす..
by 戸田道代 at 17:14

検索

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

ファン

ブログジャンル